中華の宴会に欠かすことができない紹興酒の魅力

中華料理で飲まれる他に調味料として使用される

日本には日本酒がある様に、中国には中国のお酒があり紹興酒は中国の浙江省紹興市付近で製造されるお酒です。
主に中華料理のお供として飲まれる他に、最近では日本でも愛好家が増えていることで、ネット通販でも人気のお酒となっています。
また黄酒とも呼ばれており、コップに入れた場合には焦げ茶色で風味も豊かで料理などにもよく合います。
原料はもちごめ、麦こうじ、酒薬、水、カラメルを使い、それらを発酵させて製造されるのが基本となります。
微妙な製法の違いが見られることで、元紅酒・加飯酒・善醸酒・香雪酒の4つのタイプが存在し、味わいにも違いがあります。
日本でもっともよく飲まれているのは加飯酒で、中華の宴会のコースで出てくる紹興酒はこれに該当することも多いです。

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浙江省付近の慣習から飲まれることが多い紹興酒

浙江省付近で昔ながら伝統となっている習慣があり、それは女児紅と呼ばれ広く伝わっています。
それは女児が生まれたらおめでたいとして、紹興酒を甕等で仕込み寝かせおき、それを女児が成長して結婚した時に掘り出して嫁ぎ先にそれを持参させるというものです。
それだけ浙江省付近では愛されていたお酒であるということもでき、歴史や文化を感じさせる風習です。
もちろんめでたい宴会などでも飲まれることが多いお酒でもあり、仕込む家庭によって味の違いも生まれていくのが独特となっています。
ちなみにアルコール度数は、16~20度数となり、度数も多い特徴が見られます。
他にもカロリーもそれほど高くない点と栄養成分も豊富に含まれており、驚異的な健康効果もあるため、健康ブームでも注目されているお酒の一つです。

宴会などでの美味しい紹興酒の飲み方とは

中華料理屋で料理コースを頼んだ場合、紹興酒を選択することができる場合が多いですが、その美味しい飲み方としては、夏であれば冷やした状態をそのまま飲み、冬であれば温めて飲んでもそれだけで美味しく召し上がれます。
また幾つかのアレンジする飲み方も存在し、メジャーなものでは梅酒、烏龍茶、ジャスミン、ジンジャーで割るという方法も存在します。
よくザラメや氷砂糖を入れるという飲み方がありますが、それは正式な飲み方ではなく、強すぎる酸味をごまかすためだったり、お口に合わなければ砂糖を入れてお飲みくださいという謙遜をこめての事です。
もちろん宴会で出される中華料理の味付けにも多用でき、肉や魚などの旨味を引き出すことができ、料理にも欠かすことができない調味料の一つになります。
年数が若い紹興酒は油やスパイシーな料理に適合し、酢豚などといった濃厚な料理の味付けには中熟成、ふかひれ・あわびなどの高級料理には長期熟成が最適です。